| 日時 | 場所 | 講演者(敬称略) | 講演題目 |
|---|---|---|---|
| 5月15日15時 | 理1号館447号室 | 宮下精二 | Spin crossoverの弾性エネルギー模型における短距離相互作用の効果 |
| 日時 | 講演者(敬称略) | 講演題目 |
|---|---|---|
| 4月24日 | 能川知昭氏 | 非平衡状態における等重率の仮定の有用性: Pottsモデルの定温緩和における検証 |
| 4月17日 | 古谷峻介氏 | 擬一次元量子スピン系の有効場理論と電子スピン共鳴 |
| 4月10日 | 新M1(1)・川本達郎氏(2) | 研究紹介(1)・ツイッターの確率モデル(2) |
日時:5月15日15時より
場所:理1号館447号室
講演者:宮下精二
講演タイトル:Spin crossoverの弾性エネルギー模型における短距離相互作用の効果
講演要旨:
スピンクロスオーバー系での格子変形に関する弾性エネルギーの効果について研究を進めてきているが、今回は、弾性エネルギーの効果とスピン間の短距離相互作用が共存した場合について調べる。
特に、これまで詳しく調べてきた短距離強磁性の場合に加え、短距離相互作用が反強
磁性の場合に、両者の競合、相乗作用について調べ、逐次相転移、準安定構造、相転移のユニバーサリティクラスなどについて考察する。また、ドメインが伝搬しているときの実効相互作用についても考察する。
日時:4月24日15時より
場所:理1号館447号室
講演者:能川知昭
講演タイトル:非平衡状態における等重率の仮定の有用性:
Pottsモデルの定温緩和における検証
講演要旨:
平衡状態は少数の示量変数によって巨視的には完全に指定される。
非平衡状態を指定するには一般に大自由度、つまりミクロな記述が
必要になるが、少しの変数拡張によって十分な記述が可能な系は
多くあると考えられる。
そのような系では、「ある示量変数の組を持つ非平衡状態は
その示量変数で指定される、履歴に依存しない典型的な状態をとる」
つまり「非平衡状態において等重率の原理が(近似的に)成り立っている」
ということが示唆される。
このような状態はある種の平衡状態であるが、
カノニカル分布にあらわれるものとは示量変数の間の関係が異なる。
我々はこのような拡張された平衡状態の情報を用いて
示量変数に対するマスター方程式を構築する方法を提案し、
2次元Pottsモデルの臨界緩和に適用した。
平衡状態を記述するのに十分な1変数のマスター方程式のダイナミクスは
微視的に構成したダイナミクスとは似ても似つかないのに対し、
2変数では定量的に非常に良い一致を得た。
これは2変数にして初めて定温の平衡系には現れない状態を
扱うことができるようになるためである。
日時:4月17日15時より
場所:理学部新1号館447
講演者:古谷峻介
講演タイトル:擬一次元量子スピン系の有効場理論と電子スピン共鳴
講演要旨:
電子スピン共鳴(ESR)は、電子スピンによる振動磁場の共鳴吸収現象であり、精密な測定が可能なために広範な分野において実験的に応用されている。
低次元量子スピン系などの強い相互作用を持つ系におけるESRは、そのスピン間相互作用を反映し特有の振る舞いを見せる。
近年、低次元量子スピン系において盛んにESR実験が行われているが、その理論研究は未だ発展途上である。
本発表では、S=1 反強磁性鎖[1]とS=1/2 2本脚梯子系[2]におけるスピン間相互作用のESRへ及ぼす影響を有効場理論と数値計算を用いて議論する。
REFERENCES:
[1] S. C. Furuya, T. Suzuki, S. Takayoshi, Y. Maeda and M. Oshikawa, PRB 84, 180410(R) (2011)
[2] S. C. Furuya, P. Bouillot, C. Kollath, M. Oshikawa and T. Giamarchi, PRL 108, 037204 (2012)
日時:4月10日15時より
場所:理学部新1号館447
講演者:新M1(1)・川本達郎(2)
講演タイトル:研究紹介(1)・ツイッターの確率モデル(2)
講演要旨:
(1)
研究紹介
(2)
ツイッター[1]はマイクロブログと呼ばれる人気のウェブサービスで、自分の書
いた、ツイートと呼ばれる短い文章を何人かに向けて発信することができます。
ツイッターは、リツいートと呼ばれる機能によって、その文章がよりたくさんの
人々へ拡散していくことが大きな特徴です。このツールの重要な関心はリツイー
トによってどれだけの人にツイートが届いたかということです。今までにデータ
解析を中心とした議論はいくつか行われてきましたが、その拡散ダイナミクスの
理論的な解析は未開拓でした。
今回、ツイートの伝播はランダム乗算過程という確率過程で良くモデル化できる
ことを発見しました。また、それによって、ツイートはどれくらい伝搬するのか
や、実効的なフォロワー数[2]を推定できることを明らかにしました。さらに、
総リツイート数を求める問題は、(非エルミート)ランダム結合量子鎖の問題と捉
えることができることを示します。
[1] twitter.com
[2] フォロワー:ツイートが直接発信される相手ユーザーのこと。